愛知県豊田市百々町5-47-3
080-5547-4984
営業時間:11:00〜18:00
1日〜10日までお休み
11日〜月末まで営業
blog  2016.01.31現在

2015年11月21日に開店した『お菓子と喫茶 Dodo』。豊田市の中心部から少し離れた百々町に在ります。辺りを見廻すと小学校や住宅街に囲まれていて、建物の裏には竹林や木々が茂る長閑な場所です。坂道を下って山小屋風の母屋の横にある階段を上がり、引き戸を開けて中に入るとこじんまりとした空間に椅子やテーブルが、いい感じに配置されていました。ドアの直ぐ左に2人掛けのテーブル、奥に4人掛け席、カウンター席が3つに、梯子を上に登って行くと6人位が座れるロフトがあります。天井が高くて圧迫感を感じないのがイイですね。また、中央に設置された小型の薪ストーブもアクセントになっていて雰囲気作りに一役かってます。店主に話を伺ってみると父親で陶芸家の増田氏の『ギャラリー聴竹舎』の展示室だった所を少しだけリニューアルしたそうです。元々は学校を卒業して普通に就職をしましたが、パンを焼きたくて1年で退職しパン職人の道に入った進んだとの事でした。その後興味&関心がお菓子に移り、今に至ったそうです。パンを焼いていた頃は、午前2時に起きて仕込みをしていたのでとてもハードな生活をだったと伺いました。その当時の習慣と云う訳ではありませんが、夜中の作業の方が集中出来て効率が上がるとの理由で、今でも午前3時に起きてお菓子の仕込みを行なっているそうです。
ケーキや焼き菓子は保存料や香料は使わずに作っているそうで、特に印象に残ったのはチョコレートのテリーヌ。濃厚な味で丸ごとチョコレートといった感じでとても美味しかったです。お父さんの焼かれた器に盛られた美味しいお菓子と飲物を頂きながらゆっくりと寛げる素敵なお店です。
店名の由来を聞いてみると、御自身が育った「百々町(どどちょう)」が好きと云う事、そして、お店を持つなんて爪の先ほども思ってもいなかった頃、友人との会話の中で、もしお店を持ったとしたらどんな名前がイイかと話をしていて、幻の鳥「ドードー鳥」が話題になり、その2つから命名したとのお話でした。そのドードー鳥とは、有名な絶滅動物の一種であり、人間が絶滅に追いやった動物の象徴的な存在です。毎月1日から10日までがお休みで、11日から月末まで営業と変則営業ですが、頑張ってほしいですね。
余談ですが、百々町には豊田市指定文化財である百々貯木場が在ります。現在は上流に越戸ダムが建設されたので、1930年に貯木場としての役目を終えて公園として整備されています。百々貯木場跡は、長野・岐阜・愛知の三県を流れ、三河湾に注ぐ矢作川中流域左岸に位置し、鮎釣りの季節ともなると釣り船が浮かび多くの釣り人で賑わいます。
「百々」の地名は、地名辞典によると全国にいくつも在り、いずれも水流域で水流の音に関係して呼ばれています。この後立ち寄った豊田市民芸館のK館長の説に因ると、矢作川を流れる水の勢いがあの辺りでとても強く『ドドドド』と云う音に聞こえた為に『百々』と云う地名になったと説明してくれました。豊田市民芸館からも近いので、併せて訪ねるのもいいかもしれませんね。

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