２００７年１０月２５日、三島駅近くに定年退職したご夫婦が第二の人生として自宅の一部を改装して始めた芝町カフェ。
こちらのリフォームを手掛けたのは沼津市のデザイン事務所 「ケンブリッジの森」
２００７年３月にこの会社が運営する「カフェ ケンブリッジの森」と事務所内にある「ＧＡＬＬＥＲＹ ＥＦＦＯＲ」に行ったのですが、両方とも古い家具や古材を使いつつも洗練されたセンス溢れるデザインで、その後もどんな仕事をしているのか気になり、時々ＨＰを覗いていてこの芝町カフェの完成を知りました。
場所は通称日大通りから少し入った所ですが、お店の方も分かり難くてごめんなさいと言うほど本当に目立たない細い路地を入ります。
ただ路地の入口角にお店の名前とメニューが書かれた黒板があり、少し歩くと大谷石を敷いたエントランスに突き当たるので一度見つけてしまえば次から迷う事はありません。

古材を使った看板に書かれた特徴のある書体のロゴは、どこかで見覚えがあるのだけれど等と考えながら蔵戸の扉を引くと、店内は必要最小限にとどめた照明器具の灯りと細長く切り取った窓からの光が絶妙で、とても落ち着いた雰囲気でした。
そして、藁入りの漆喰で塗られた壁には「ＧＡＬＬＥＲＹ ＥＦＦＯＲ」でも見たニッチ、これがとてもいいアクセントに。
私は深焙りでコクのあるＫブレンドとセットではちみつレモンケーキを選びましたが、ケーキに添えられた生クリームはかなり甘さを抑えてあり、はちみつの味を引き立てていました。相方は注文したココアが大きめのカフェボールにたっぷりと注がれて出てきたので、思わず声を上げていました。
壁に望月通陽氏の額が掛けられていたので、店名のロゴも望月氏のものだと気が付くのにそれ程時間は掛かりませんでしたが、岐阜県不破郡垂井町にある、「Cafe FLANDRE」も同じ文字だった事を思い出しました。
家に帰ってから相方が、「ＧＡＬＬＥＲＹ ＥＦＦＯＲ」に行った時に「ケンブリッジの森」の藤原さんが民家をリフォームしたカフェの話を進めていると熱く語っていたのを思い出し、こんな風に形となった芝町カフェを訪ねる事が出来て、ちょっと嬉しくなりました。