KONOのドリッパーとE-PRANCEを比べてみた!

珈琲は、珈琲豆を粉砕した粉にお湯に入れて成分を溶かし、粉を濾過して出来た飲み物です。
その濾過する過程で使う素材によって味のテイストが少し変わります。
一般的にドリップ方式で使われるフィルターは、大別すると「ペーパー」「金属」「ネル」の3種類ですが、 今回ペーパーフィルターと金属フィルターの2つを使ってみた違いについて書いてみます。

私が愛用しているKONOのコーヒードリッパー+ペーパーフィルターは「ネル」と同じ原理の円錐形ペーパーフィルターにより、 抽出中のコーヒーが一点に集中し雑味が出難くなっています。
ペーパーの細かな繊維質によって、珈琲豆の油分や雑味が吸着されてスッキリとした味わいになります。
家庭でコーヒーを淹れる場合、多くの人がこの方法を使っていると思いますが、他のフィルターと異なり、使い捨てなので手間が要らず、簡単&手軽というところも人気の理由だといえます。



KONOのコーヒードリッパー+ペーパーフィルター

さて、今回アマゾンで購入した金属フィルター『 E-PRANCE 』ですが、ペーパーフィルターと比較してお湯が早く下に落ちる事で、 珈琲豆の渋味や雑味を拾わずに油分を抽出し、豆の個性がよりハッキリと味わえます。
この油分には香りの成分が含まれているそうなので、風味が強い珈琲本来の味わいを楽しむ事が出来ます。
但し、ペーパーフィルターでは濾過出来る微粉が、微量ですが一緒に落ちてしまいます。
使い捨てのペーパーフィルターと異なり、毎回洗浄する手間は掛かりますが、半永久的に使用出来るのでエコロジーだと云えます。
サードウェーブコーヒーがトレンドの昨今ですが、今かなり注目されているそうです。



E-PRANCE

現在流通している金属フィルターの材質には何種類かあり、純金メッキ、ステンレス、ステンレス+プラスチックフィルム等があります。
私は純金メッキタイプのフィルターを持っていますが、微粉まで抽出される為、最後の飲み味が好きではありませんでした。
このE-PRANCEはステンレスとプラスチックフィルムの間で微粉が除去されると聞き、購入したと云う訳です。


 
左がペーパーフィルター。右がE-PRANCE 。分かり難いかもしれませんが、左は殆ど油が浮いていません。

珈琲豆は産地や種類によって味わいや香りが変わります。
今回はブラジルの深煎り豆を使って飲み比べてみました。
ブラジルは全体的に香りの甘さが軽快で、苦みが少なく柔らかい味とさわやかな酸味が特徴です。 味のバランスが良いので、ブレンドに使われる事が多いのですが、深煎りにすると強い苦味が出るようです。
今回、二つを飲み比べてみて感じた事は、ペーパーフィルターの方は確かにスッキリとした味わいですが、強い苦味が際立っているように感じました。
蕎麦に例えると玄そばの外皮を皮むき機などで取り除いた実。ぬきみで打った十割そば。
一方、E-PRANCEは、ペーパーフィルターの様に雑味を拾い過ぎず、しっかり甘みも感じられ、全体にまろやかでブラジルらしいバランスの良さが出ていたと思います。
こちらは、外皮を挽きぐるみした、甘みを感じる十割の田舎そばでしょうか。

気になった微粉は多少はありますが、純金メッキタイプのフィルター程ではありませんでした。
珈琲豆のダイレクトな風味を味わうなら金属フィルターのE-PRANCEを、雑味が無くスッキリとした味わいを求めるならペーパーフィルターを。
個人的な感想ですが、甘いケーキと一緒に楽しむなら、苦味が強調されたペーパーフィルターの方がお勧めだと思います。






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